家康、秀忠が夏の陣で命を落としたことはもちろんのこと、いやそれより大坂城が天高く舞い上がって徳川軍を全滅させたことが全国津々浦々に伝わる。と同時に幸村と秀頼は姿を消す。

　大坂城の主は小猿、いや真田秀吉が務めることになる。もちろん都は京で真田秀吉は征夷大将軍に任命されるが丁重に断って天下の台所の大坂を取り仕切る、いわば経済大臣としてそれからの日本国を繁栄させることに専念する。

　その後日本がそのような道を歩んだのかは分からない。

　もし徳川が天下を取っても、服部半蔵が家康や秀忠として日本国を支配するよりは良かったのだろうと筆者は思う。

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あのとき本物の家康を倒さなければ意味がなかった。しかも影武者の疑いがあった。影武者を倒して浮かれれば大坂城は滅ぶ。だから確かめた今度は違う。影武者であろうがどうか関係ない。すでに家康と秀忠はこの世にいない。服部半蔵！お前が本物の家康。覚悟しろ。

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